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2010年度(平成22年度)事 業 報 告(その1) ![]()
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2010年度総会・第1回学習会を終えました。
◎出席者;総会(91名)(委任を含む)・第1回学習会(25名)
新たなスタートを切るために!
昨年度は会員みなさまのご協力とご支援を得て、創立10周年記念事業も盛会のうちに終了できたことを心から感謝申し上げます。さて、今年度も7月3日(土),北海道教育大学函館校において総会を開催し,11年目の活動をスタートいたしました。今回の総会テーマは「世代交代」!今までの臨床研の足跡と今後の歩みを考えると、ヤングパワーの結集とシニアパワーの支援の融合が不可欠と思われたからです。会長は引き続き鈴木正義先生。「もう勘弁してほしい」との声を押さえ込み、無理に無理にお願いしました。鈴木会長の豊かな知見あっての臨床研であり、先生の真摯な学びの姿勢や誠実なお人柄は私たち会員のモデルでもあるからです。鈴木会長のご健康と学究を保つためにみんなでしっかり支えていきましょうね。また、顧問は本村捨夫先生に加えて、齋藤幸子先生、会沢信彦先生の3人体制になりました。10年を経た歴史の賜です。煩雑な事務や会計の仕事は、函館短期大学の新沼英明先生や深堀中学校の松本了祐先生はじめ若手チームが快く引き受けてくださいました。感謝です。私は、この安堵に夏の暑さが加わって、総会の報告、学習会の案内等が大幅に遅れたことを心よりお詫びいたします。
ともあれ、会則の第3条「本会は,南北海道地域での教育,保育,医療,福祉,少年保護,心理臨床などの分野で子どもたちの援助に携わっている専門家が議論と交流を深め,お互いに学び合うことによって,当該地域の子どもたちの健全な発達に寄与すること」の目的を掲げた活動は、松本事務局次長の「創立20周年、30周年を目指して頑張ります」という力強い言葉とともに新たなスタートを切りました。無理なく、和やかに、しかし、確実に私たちの築いてきた文化やつながりを次世代に渡していくために、今年度も変わらぬつながりの輪を広げ、ご協力とご支援をお願いいたします。 (文責:小岩真智子)
■総会の概要報告として
北海道子どもの虐待防止協会道南支部との共催で開催した学習会@の終了後、出席と委任を合わせて91名のご協力をいただき,総会を行うことができました。会則の見直し等、難しい案件を裁いてくださった野村議長さん、ありがとうございました。総会の概要を下記にてお伝えしいたしますが、詳細はホームページにてご覧ください。
■報告事項
@平成21年度の事業報告から
・創立10周年記念事業として、会沢信彦先生を招聘し、2部構成の冬期研修会、及びび祝賀会を盛大に行うことができた。
・5回の学習会、夏期研修会、記念事業研修会において会員190名,一般90名,計280名の参加者を得て、教育臨床の基本理念を地域に広げることができた。
・各関係機関や専門機関から講師を迎えたことにより、「南北海道の子どもの現状と課題」を捉え直すことができた。また、各大学の先生方から教育臨床の基盤となる見解を提供していただいたことから、今後の課題解決や対応に向けての方向性を得ることができた。
・「子どもの虐待防止協会道南支部」や「青少年の自立を支える道南の会」等との連携を強めたことにより、虐待を取り巻く地域課題や少年後期の生活実態等も含め、ソーシャルワーク的な取組の必要性を明らかにすることができた。
・ホームページやメールの活用により、連携団体等の情報を速やかに配信することができるようになった。また、研究会ニュースを7号発刊することができた。
A平成21年度の決算報告 *後藤慎一監査から報告をいただき、了承されました。
・会員数112名中,83名の会費納入があったことと各学習会・研修会等への一般参加が約20名あったことから予算より3,720円の増収となった。
・創立10周年記念事業推進のために保存金からの支出を含め特別予算を組んだが全般的に支出を抑えることができ、220,451円を繰り越すことができた。
■協議及び決定事項
@会則の改訂 *下線部が改訂部分です。
・第2条(事務局所在地)本会の事務局を函館短期大学(函館市高丘町52-1)に置く
・第12条(会費)本会会員の会費は、年額3,000円とする。ただし、学生の場合は
額1,500円とする。また、顧問については会費を免除する。
A事業計画 *具体案は次ページを参照してください
・近年、深刻化している子どもの虐待防止を含め、南北海道の子どもの現状と地域援助の在り方をさぐるために、ソーシャルサポートの在り方についての知見を広げる。
・会員が固定化、減少してきているので,後継者育成を視野に会員募集を呼びかける。
B平成22年度の予算から
・従来の会計予算に戻し、支出の縮減を図るとともに、会費納入の呼びかけ、一般参加者の拡大等に力を入れ、収入増に努める。
・通信費を抑えるためにメール配信の協力を得る。
C役員改選について
・昨年度まで幹事や事務局員をお務めくださった皆様、長年のご協力に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
U 第1回学習会から「子どもの虐待対応の総論と今後の展望」
講師:山梨県立大学人間福祉学部教授 西澤 哲 氏
***西澤メッセージ****
□認知され始めた特殊な虐待
・乳児揺すぶられ症候群:致死率30〜40%、重度の脳障害、父親による多い。
・代理者のミュンヒハウゼン症候群:子どもを病気の状態にして注目を集める母親
・医療ネグレクト:ホメオパシー(漢方薬療法)やマクロビ(菜食主義)による死亡
*一生懸命やっているが、やり方が間違っている事例が増えている。
□虐待とアタッチメント(愛着)
・アタッチメント(愛着):子どもの安心感と情緒的安定性の回復源。
・子どもが恐怖や不安などの危機事態に陥ったときに、「だっこ」などを求めるアタッ チメント行動システムが活性化し、安心感を回復すると治まってくる。このことなし には、学習の源となる好奇心を核とする探索行動システムが動き出さない。
・虐待を受けた子どもの50〜70%にアタッチメントに関する問題が認められる。
・情動の回復のために利用できるアタッチメント対象の親が不安の対象となっている。
即ち「安全基地」が「恐怖の基地」になっており、アタッチメントが混乱状態。
・このことによる「幼児期:反応性愛着障害・小学校低学年:反応性ADHAD→小学 校高学年:行為障害・思春期青年期:反社会性人格障害」が増えていると考える。
【 連 絡・お 知 ら せ 】
@ 事務局長はじめ担当が変わったための手続き(事務局の宛名や振込先の変更等)
がまだ終了しておりません。当面の窓口は下記の通りですのでご協力ください。
■電話やFAXでのご連絡・お問合は、函館短期大学の新沼英明・小岩真智子
■Eメールでのご連絡は、函館市立臼尻中学校の鳴海康司校長先生
■函館市の学校メールでのご連絡は、函館市立深堀中学校の松本了祐先生
A 年会費3,000円は学習会等の時にご持参くださるか,振込用紙にて納入くだ
さるようお願いいたします。口座番号は「02750−0−・・37466」、
「南北海道教育臨床研究会」あてにお送りください。
B 学習会の参加費は,会員は無料,一般の方は500円です。資料等の用意があり
ますので,電話・FAX・Eメールで事前の申込をしてください。新規会員も募ってお
りますので、ぜひ、お誘い合わせのご参加をお願いします。
<南北海道教育臨床研究会事務局>
函館短期大学 事務局長 新 沼 英 明
所在地:
〒042−0955
函館市高丘町52番地1号
電話番号:0138−57−1800
FAX:0138−59−5549
・Eメール:k-rinsho@sea.ncv.ne.jp (*鳴海幹事が管理しています)
・ホームページ:http://www2.ncv.ne.jp./~kojina/rinsho/
・学校メールをご使用の方は深堀中学校:松本了祐事務局次長までお届けください。