平成20年度 事 業 報 告(その2)   

夏季研修会から

「ニューヨークの教育現場からのメッセージ!」

 ◎出席者;夏季研修会(27名)

 8月20日(水),小中学校は2学期の始業式があり,おまけに雨天という悪条件のなか,27名の方々がご参集くださいました。バーンズ先生を半円の形で取り囲み,斎藤敏子先生の明快な司会に導かれて,教育から政治まで・指導技術から管理システムまで,幅広く,深く,びっくりしたり,苦笑いしたり,感心したり,ぞぉーとしたり・・・・と,頭も心もたくさんの刺激を受けました。素晴らしいひとときに心から感謝です。それにしても,日本の10年先をかいま見るようなニューヨークの現状とそこから生まれた数々の対策!きっと,いずれ担うことになる若手参加者の感想から読み取っていただければ幸いです。

 ■夏期研修会に参加して
□ 北海道教育大学大学院(学生) 吉 本 有 佑
  バーンズ亀山先生を囲んでの夏期研修会,とてもよい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。この研究会には昨年より参加していますが,普段,接することのない方々のお話を聞くことができ,これから教職に就こうとする自分にとって,今日の教育現場や子どもたちの実態がつかめる格好の場となっています。今回のバーンズ亀山先生のお話も,ほとんど知識ない自分にとっては新たな発見ばかりで,あっという間の2時間でした。日本とニューヨークの様々な考え方の違いに圧倒されました。これから数多くの子どもと接していくなかで,今回,聞かせていただいた経験を生かしていきたいと考えています。
□ 函館医療保育専門学校(学生) 小 川 尚 子
  このセミナを受けて,達成可能な目標やめあてを具体的に立てる大切さを知りました。「廊下を走らない!」という目標から「歩きましょう!」に変える。ことばの使い方ひとつで子どもたちは耳を傾けてくれるんだということが理解できました。私がニューヨークと日本の教育について一番違いを感じた話は,学生で妊娠してもそのための専門の学校があり,しかも母親が勉強を続けるために託児所があり,これから出産する母親は子育てを学び,実際に赤ちゃんの世話に生かしているということです。子育て経験のない母親が,困ったときに虐待をしたり,子どもを捨てたりしていることを受けて,こういう学校を設けているニューヨーク。こうすることが,その後,親子に,国が負担するお金を少なくするための対策方法のひとつともなっていると聞き,感心しました。私でも納得できるのに,日本は何をやっているのでしょう。もっと海外で実践していることを取り入れると,不幸な子どもも減るし,日本の経済も少しは楽になるのではないかと思いました。(後略)

<学習会・研修会のご案内>

 <学習会③のご案内・・・あなたの悩みが半減します!>
 <日 時> 2008年9月20日(土)14:00~16:00  <会場> はこだて幼稚園
 <テーマ> 【発達障害の理解を広げて】
 <講 師>  岩田 昌子氏(北海道発達障害者支援センターあおいそら指導員)
 <参加費> 会員:無料 一般:500円
 *お勧め一言:岩田さんの温かい実践が「わかりやすさと取組やすさ」の基盤です!

 <他団体:学習会・研修会案内>
1 北海道子どもの虐待防止協会道南支部・・・・■アドバンスコース:テーマ「性虐待」
 <日 程> 前期(概 論) :8/20・8/27・9/3・9/10    *いずれも水曜日の
       後期(事例検討):2/18・2/25・3/4・3/11      14:00~16:00 
 <会 場> 北海道函館児童相談所(中島町37-8)
 <対 象>【虐待防止協会会員限定】専門職(教育職・医療職・福祉職・心理職など)
          *会員外の方は申込時に会員登録できる(年会費2000円)
 <内 容> 学会や雑誌等で発表された事例を用いて研究・検討する。
 <講 師> 渋谷好孝(防止協会道南支部代表・小児科医)他
 <申 込> 日程途中からの参加も受け付けています。ご希望者は下記に連絡を!
         北海道子どもの虐待防止協会道南支部事務局:FAX:0138-74-3001
         Eメール wishingcap@hotmail.co.jp

2 函館QーU事例検討会・・■「Q-U」を活用した学級経営や援助方法等の学習会です。
 <日 時> 2008年9月23日(月)10:00~15:30 <会場>サン・リフレ函館
 <内 容> ①教育カウンセリングの講義と演習
         ②カウンセリング技法:構成的グループエンカウンター・ソーシャルスキルトレーニング
         ③学級経営コンサルテーション:「Q-U」と「K-13法」を用いた事例研究
 <講 師>  苅間澤勇人氏(岩手県立盛岡農業高等学校教諭・学校心理士)
 <参加費> 会員:1000円 一般:1500円 ・昼食弁当(希望)700円
 <申 込> 函館Q-U事例検討会事務局へ,メールかFAXで,9月20日(金)まで
         FAX:0138-84-8032 Eメール:hakodate_qu@yahoo.co.jp
         記載内容:①氏名,②勤務先,③連絡先住所,④電話番号,⑤FAX番号
         ⑥メールアドレス ⑦お弁当注文の有無
 <その他> ・事例提供を希望する方は,事務局までご連絡ください。

【 書籍の紹介 】
■「自分の弱さをいとおしむ~臨床教育学へのいざない~」
  著者:庄井良信(北海道教育大学大学院学校臨床心理学科教授)価格1100円
   発行所:高文研 TEL:03-3295-3415,Eメール:http://www.koubunken.co.jp
  子育てに悩む親,学校や保育現場で立ちつくす教師や援助者に贈る「癒しと励まし」
  のメッセージ!「ひとりで悩まない,ひとりで抱え込まない」と呼びかける庄井先生
  の本は柔らかく,温かく,頼もしい心の伴走者を得たような気分になります。(小岩)


<南北海道教育臨床研究会事務局>         
 〒041-0812 函館市昭和1-11-1  TEL・FAX:0138-45-2439
           小岩眞智子(*自宅が事務局となっています)             
           ・Eメール:k-rinsho@sea.ncv.ne.jp                                     
           ・ホームページ:http://www2.ncv.ne.jp./˜kojina/rinsho/                       
           ・函館市の学校メールをご使用の方は,中部小学校:片桐由博教頭までお届けください。  


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